「石森プロ・早瀬さんに聞く!」その3
ここでは、今回のコンテストで求められる作品について、ヒントになりうる情報やインタビューなどを随時更新していくぞ。おなじみ石森プロのクリエイティブ部長である早瀬真人さんに、コンテストの応募作品を描く上でのポイントや『サイボーグ009』の作品の特徴などを聞いた。
――石ノ森先生のライフワークをテーマに描くわけですが、作品を描く上でアドバイスはありますか?
早瀬さん:主人公9人の個性が明確で、その個性のぶつかりあいやチームを組んだ時の面白さが魅力です。それを楽しんで描いてもらえればいいと思います。絵柄的にもシルエットがわかりやすいから、描き手がある程度のアレンジをしても大丈夫なので、リデザインする時も自由にやってほしいですね。
――ストーリー的な部分は、どうでしょうか?
早瀬さん:サイボーグが出てくるのでSFというくくりはできるでしょうが、個人的には、『サイボーグ009』は群像劇であり、9人でひとりの主役として観ていました。でも、作品によってはひとりだけにフォーカスしてもいいし、作品の持ついろんな側面を切り取って、『サイボーグ009』の世界なら“アリ“だと思えば、自由に好きな『サイボーグ009』像を作ってほしいですね。
――今回は、少し専門的になりますが、絵柄についておうかがします。
早瀬さん:『サイボーグ009』は、連載が長いから、意識的な部分も含めて絵柄がずいぶん変化しています。ファンにとっては、「この時期の絵柄がいい」というのがあると思います。個人的に作品としては『ヨミ編』が大好きですが、絵柄でいえば「週刊少年サンデー」の頃が好きですね。先日、島本和彦先生にお会いした時に聞いたら、『神々との戦い編』の頃の絵柄が好きだそうです。平成に製作されたアニメの『サイボーグ009』は「週刊少年サンデー」の絵柄で統一したのですが、ファンの間では「『誕生編』は初期の絵柄じゃないとだめだよね」みたいな話もありますね(笑)。
――絵柄だけでなくコマ割りなどまんが表現も変化していますね。
早瀬さん:たとえば「少年キング」連載時は、コマの中にキャラクターをおさめていて、そのため全身を描いていないカットが多い。逆に「週刊少年サンデー」の頃は、キャラクターを描くときに断ち切りやコマからのはみ出しもやっている。そういった演出に注目して応募作品を描いてみるのもいいかも知れません。
――石ノ森先生は、映画監督になりたかったほどですから、映画の影響などもあるのかもしれませんね。
早瀬さん:「少年キング」の頃の作品には、意味深なコマや捨てカットがたくさん描かれていて、すごく映画を意識しているように読めます。たとえばキャラクターの登場で、足だけ見えるコマがあって、そこから上にパーンしていくコマが続くみたいな、映画の絵コンテやカメラワークを再現しているように読めるコマ割りもあります。そのあたりを意識して読み返すと、新しい発見があるかもしれませんね。
今後も早瀬さんのインタビューを随時、更新していくぞ。今後も『サイボーグ009』に関する情報や石ノ森先生のエピソードを披露するぞ。コンテストに応募する人はもちろん、石ノ森先生のファンにもチェックしてほしい!







